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『 ベストマッチな奴ら』 <完> - ???
2018/06/09 (Sat) 19:11:51
「10年前,我が国の有人探査機が初めて火星への着陸に成功。そこで 、謎の箱・・・パンドラボックスを発見した。」
そう語る男の名は「氷室幻徳」。"東都"政府首相補佐官という肩書を持つ人物だ。
東都政府首相補佐官 氷室幻徳「それが悪夢の始まりだった。スカイウォールの惨劇…あの日の恐怖は今も鮮明に覚えている。」
氷室は思い出す。10年前、探査機の帰還セレモニーが行われた日のことを・・・
演説の声「宇宙に眠る謎。人類が長年夢見て、追い続けてきたその答えに至る可能性がここにあります。我々、極プロジェクトは本日、大きな成果をご報告致します。ある種の文明が作ったと思われるオブジェクト…」
演説を聞き入る氷室と来賓たち。そこに・・・
???「・・・」(突然、駆け出す)
作業員の男が突然、展示されているパンドラボックス目掛けて走り出したのだ。警備員が即座に男を止めようとするもそれは叶わず・・・
???「・・・。」(パンドラボックスに触れる)
男がパンドラボックスに触れた瞬間、ボックスは強烈な光を放つ。そして……
氷室幻徳「火星探査機の帰還セレモニーで、謎の光が放出され、突如巨大な壁が出現した。その壁・・・スカイウォールは国を3つに割って、それぞれに首都が生まれた。
社会福祉の充実を図る『北都』、経済の復興を目指す『西都』、従来の平和主義を掲げる『東都』。互いに対立を深め、我が国はバラバラになった。今がチャンスとばかりに諸外国はそれぞれの首都を吸収しようと目論んでいる。その前に、何としてもあの箱の謎を解明しなければな。」
言って幻徳は、眼下に存在する厳重に保管されたパンドラボックスに目を向ける。そこに謎の男が近づく。
謎の男「おおお~!これがパンドラボックスか!この素材、初めてだ!この成分は何ですか?この成分は何ですか?」
パンドラボックスを見て男は興奮し、周囲の人に聞いて回る。その様子を訝しげに見下ろす幻徳
氷室幻徳「・・・・・・。」
氷室幻徳の秘書 内海成彰「研究員の中途採用はないかと訪ねてきまして・・・。試しにうちのテストを受けさせた所、全問正解でした。」
氷室幻徳「あの難しいテストをね・・・。」
「あの・・・。最後に、仮面ライダーをどう思われますか?」
そう尋ねるのはフリージャーナリストの女性、滝川紗羽。これまでの幻徳の話を聞いていた人物だ。
滝川紗羽「最近、東都の街ではスマッシュと呼ばれる未確認生命体に市民が襲われる事態が相次いでいますよね。それを救っているのが、仮面ライダーという謎のヒーローと言われています。」
氷室幻徳「それは興味深い。では、隣のホテルでそのヒーローについて朝まで語り明かそう。」
滝川紗羽「・・・はあ!?」
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/09 (Sat) 19:17:48
・・・そして取材後。紗羽は夜の町を一人電話しながら歩く。
滝川紗羽「あのエロ補佐官、何考えてんのよ!?・・・えっ、今からホテルへ行けってどういう意味ですか?編集長!」
電話の相手に抗議する紗羽。その時、彼女は通行人と接触してしまう。
滝川紗羽「痛・・・すいません。」
ぶつかってしまった通行人に対し謝罪する紗羽。だが通行人の正体は人間ではなかった。
怪人「Fuuu~~~~……。」
滝川紗羽「…スマッシュ?」
スマッシュ「GAAAaaaa-------!!!!」
紗羽とぶつかった相手は怪人・ニードルスマッシュだった。紗羽はスマッシュに向けてスマホを向け写真を撮ろうとするが・・・
ニードルスマッシュ「……!!!」(紗羽を殴りつける)
スマッシュに殴られた紗羽は倒れ気絶してしまった。」
ニードルスマッシュ「…GUUUuuu~~~!」(紗羽にトドメを刺そうとする)
???「ちょっと待った!」
ニードルスマッシュ「!?」
紗羽にトドメを刺そうとした直前に何者かに声を掛けられるスマッシュ。スマッシュは声のほうを向く。…と同時に攻撃を受ける。
???「っ!はぁ!」(ドリル型武装でスマッシュを攻撃)
ニードルスマッシュ「!!?」(???の攻撃を受ける)
ニードルスマッシュは謎の人物に反撃もできずに一方的に攻められていった。
<レディー・ゴー!ボルテック・ブレイク!!>
???「…っっっハァァッ!!!」(ドリル型武装の必殺攻撃を放つ)
ニードルスマッシュ「…------!!?(直撃)」
ドリル攻撃を受けたスマッシュは倒れそのまま動かなくなる。謎の人物は倒れたスマッシュに空のボトルのようなものを向けた。
…するとスマッシュは粒子になってボトルに吸い込まれていく……と思えばスマッシュは人間へと姿を変えていた。
スマッシュだった人物「…う、うぅ…。」
???「……よし。」(ボトルの中身が満たされ、スマッシュが人間に戻るのを確認する)
滝川紗羽「……う…ん。」
その時、気絶した紗羽が目を覚まし謎の人物を目撃する。
滝川紗羽「…仮面…ライダー。」
紗羽を助けスマッシュを倒した人物。それは都市伝説で語られる謎の存在である"仮面ライダー"その人であった。
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/09 (Sat) 19:19:02
-???-
???「…!……!!?……!!!」
どこかの研究所の実験室のような場所。その中央には怪しい液体が満たされた謎のケースが存在し、その周りを怪しいガスマスクの人間たちが徘徊していた。
驚くことに、ケースの中には男が一人入っていた。
ケースの中の男「…!!!………!!!?」
ケースの男は必死にもがく。だが彼は四肢を拘束され口にはマスクをはめられ、喋ることもできなければまともに動くことも許されない。……男は謎の人体実験の最中に曝されていた。
ケースの中の男「………!!!!」
人体実験中であるにも関わらず、男は必死の抵抗を見せるがガスマスクの人間たちは気にする気配がない。その中で男は気づいた。
まるで自分を見下ろすように…否、実際に男を上から見下ろしているコウモリ男のような存在がいたことを。
…チィーン!
ケースの中の男「…!」
…そして男は目を覚ます。彼は今、ベッドの上にいた。先ほどの人体実験は夢であったようだ。……この男の名は「桐生戦兎」。研究所でパンドラボックスに興奮していた男である。
桐生戦兎 「・・・最悪だ。」
起きた戦兎は鏡に映った自分の顔を見て呟く。彼の顔は落書きされていた。
トーストを食べながら戦兎は隣の実験室へ。そこには大型の装置が存在し、戦兎はその装置の前に迷わず足を運ぶ。
桐生戦兎 「おっ?おお~・・・最高だ!」
戦兎は装置の戸棚の中を確認し、その中からボトル状の物体"フルボトル"を取り出す。すると先ほどまで沈んでいた彼の顔が明るくなる。
<…プシュ~>
戦兎がフルボトルに興奮するなか装置の大型の扉が開き、そこから一人の女性が出てくる。彼女の名は「石動美空」。
桐生戦兎 「はい、お疲れ!これ何?ハリネズミ?」
石動美空「知らないし・・・。興味ないし、疲れたし。バイト代欲しいし、眠いし・・・。」
テンションが高めの戦兎に対して美空は疲れ切った様子で答える。」
桐生戦兎 「今度はどんな技が使えんだろ?早く試したい・・・!けど、やっぱ最高だな!俺の発明品。ただの怪物の成分が、ビルドが使えるパワーアップアイテムになっちまうんだから。
もちろん美空の能力あってこそだけど、それを最大限に活かした俺の技術は・・・もっと評価されてもいいと・・・。」
長々と自画自賛にする戦兎。だが当の美空は・・・
石動美空「ZZz……。」
桐生戦兎 「…あんにゃろ。」
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/10 (Sun) 11:06:35
……一方、ここは東都のとある閑静な住宅街の中にひっそりと佇むカフェ・ナシタ。その表を掃除する男は「石動惣一」。ナシタの店主である。
石動惣一「・・・ふぅ。」
掃除を一段落させた惣一は店の中へ入る。店内はガラガラの全席空席。……ではなく、一人の青年がテーブルでコーヒーを飲んでいた。
石動惣一「よう!カイリ君。どうだい?今日のオリジナルブレンドの味は。」
惣一はコーヒーを飲む青年に声をかける。青年の名前は「夜野魁利」。ナシタの常連客である。
夜野魁利「…香りは申し分なし。だけど味の方はねぇ…。」
石動惣一「ありゃ…、結構自信あったんだけどなぁ。」
ガチャ。
二人が話していると、カウンター奥にある冷蔵庫が勝手に開いたと思うとそこから戦兎が出てきた。
実はナシタの地下に実験室が存在し、その出入口は冷蔵庫にカモフラージュされているという仕組みなのだ。……ちなみに惣一と魁利はそのカラクリを知っているのかさして驚かない。
石動惣一「ボンジョルノ!戦兎くん!」
桐生戦兎 「ビックリした・・・って、カイリお前もいたのか。」
夜野魁利「邪魔してるぜセント。」
桐生戦兎 「これ、昨日の収穫。」(惣一にハリネズミフルボトルを渡す)
石動惣一「ブラーボ!可愛い我が子よ・・・ありがとう。」
惣一はフルボトルの浄化作業の最大の功労者である娘…すなわち美空に感謝の意を表す。…その美空本人は寝ているので無論その言葉は聞こえていない。
さらに言うと、美空の顔は戦兎によって仕返しの落書きが施されていたりする。
石動惣一「・・・で、少しは思い出したのかよ?」
桐生戦兎「何を?」
石動惣一「記憶だよ!お前の失われた二十何年間のき・お・く!」
夜野魁利「取りあえず分かる範囲のこと一つずつ言ってみ。」
二人に促され、戦兎は失われた過去の記憶を探ってみる。
桐生戦兎「ガスマスクの科学者、人体実験、コウモリ男・・・。」
夜野魁利「進展なし、か。」
石動惣一「はぁ~。お前、そのコウモリ男を捜すためにビルドやってんだろ?」
桐生戦兎「しょうがねえだろ!スマッシュにされた奴は、元に戻しても何も覚えてねえんだから。」
石動惣一「言っとくけど、一年間の家賃相当溜まってるからね?」
言って惣一は家賃請求書の束を戦兎に突き出した。その総額約75万円。
桐生戦兎「何!?家賃って!そんなの発生してんの!?」
石動惣一「当たり前でしょうが!記憶喪失の男を無償で寝泊まりさせるほど、俺はお人好しじゃないんだよ。」
夜野魁利「…ていうか家賃の事知らなかったのかよ?セント。」
桐生戦兎「そう言うカイリは知ってたのかよ!?」
夜野魁利「マスターがたまにそのことで俺に愚痴ってたけど。」
桐生戦兎「マジかよ。・・・まさか、研究所に就職させたのも?」
石動惣一「今日、初出勤だろ?のんびりしてていいのかよ。」
時計を確認すると、すでに8時30分を過ぎていた。
桐生戦兎「やばっ!・・・とお急ぎのあなたへ。そんな時には・・・これ!」
戦兎はスマートフォン型のデバイスとライオンのフルボトルを取り出した。
石動惣一「何、仮病の連絡?」
夜野魁利「それとも遅刻の連絡か?」
桐生戦兎「そうそうそうそう。もしもし?・・・なわけねえだろ!俺の発明品。」
戦兎はデバイスの差込口と思われる部分にフルボトルを装填する。すると…
<ビルドチェンジ!>
デバイスが巨大化しさらにバイクへと変形してみせた。
石動惣一「おおーっ!」
桐生戦兎「な、凄いでしょ?最高でしょ?天才でしょ?」
夜野魁利「なかなかイカしたデザインのバイクじゃん。」
桐生戦兎「さあ、いざ研究所へレッツ・・・」
石動惣一「ゴーしないでね?ここ、お店の中だから。」
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/10 (Sun) 11:07:58
……ここは東都のとあるマンホール下の下水道の通路。この中を必死に走る一人の男の姿があった。
男「……はぁ!、はぁ、…はぁ…っ!」
上半身が裸のその男はまるで何かから逃げるかのように走り続ける。男の名前は「万丈龍我」。やがて地上に出た龍我は人目を忍ぶように動く。
万丈龍我「……!」
龍我はゴミ捨て場に侵入。物色しその中からまだ使えそうなシャツを拝借し着用する。その時…
???「逃亡者、発見。」
治安維持ロボット・ガーディアンが龍我の前に現れ銃を突きつける。
万丈龍我「……!!?」
…一方ここは東都先端物質学研究所。戦兎は例のバイクを使いなんとか遅刻ギリギリの出勤を果たしていた。
氷室幻徳「うちのテスト、全問正解だって?素晴らしい。ただ、君の経歴欄・・・『たぶん物理学者』としか書いてないんだが。」
桐生戦兎「それが、記憶喪失っていう奴でして。」
氷室幻徳「本当かよ・・・。まあいい。君にやってもらいたいのは、こいつの解析だ。」
幻徳はPCを操作し、パンドラボックスの分析ページを開いた。
氷室幻徳「火星で発見された、通称パンドラボックス。この中には、核より強大なエネルギー物質があると言われている。」
桐生戦兎「凄いですよね。地球よりはるかに高度な文明が存在していたなんて・・・。」
氷室幻徳「スカイウォールの惨劇は?」
桐生戦兎「文献で。火星の帰還セレモニーでパンドラボックスが光って、あの壁、スカイウォールができたんですよね?」
氷室幻徳「壁だけじゃない。パンドラボックスの光によって、あの場にいた人間もおかしくなった。まるで好戦的な気質をむき出しにされたような・・・。
その結果、この強大なエネルギーを巡って対立し、国が3つに分かれた。」
PiPiPiPi....
幻徳の携帯に着信音が鳴る。
氷室幻徳「何だ?・・・今、確認する。」
幻徳は近くにあったテレビをつける。ニュース画面が映され、見出しの部分には『元格闘家、刑務所から脱走』の文字が。
ニュースキャスター「エリアC4にある東都中央刑務所から脱走していたことがわかりました。脱走したのは、万丈龍我受刑者、23歳。葛城巧さんを殺害し・・」
氷室幻徳「万丈龍我・・・うちの研究員を殺した男だ。まさか脱獄とはな・・・。」
テレビの画面には龍我がガーディアンと戦闘した上にそれを破壊した映像が流される。
研究員「凄いな・・・人間の仕業とは思えない。」
ビルドフォン<ユー・ガット・メール>
そんな中、戦兎のビルドフォンに着信音が入る。彼はすぐさま内容を確認する。
『脱獄のニュースを見たか?万丈龍我にスマッシュ反応あり 石動』
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/13 (Wed) 19:17:42
石動惣一「万丈龍我、元格闘家だ。八百長試合で永久追放されて、1年前、科学者を殺害した罪で懲役10年を食らった。センサーは反応してるが、怪人の目撃情報はない。
まだ、スマッシュになる前なのかもな。万丈が奪ったバイクのGPSをハッキングしたから、データを送る。」
知らせを受けた戦兎は研究所を抜け出し、バイク・マシンビルダーを使って龍我の捜索に乗り出す。惣一から送られてきた情報を頼りに追跡すると、ついに龍我の乗ったバイクを見つける。
万丈龍我:バイク搭乗中「……!!?」
桐生戦兎:マシンビルダー搭乗中「…!」(同じくスピードを上げて追跡)
両者は互いにスピードを上げて追走劇を続ける。……その様子を別の高所からみている3人の人物がいた。
青い礼服の男「…あれが万丈龍我か。」
黄色い礼服の女「確か…元格闘家の囚人、だったんだよね?」
赤い礼服の男「ああ。そして…今回のターゲット。」(龍我の写真を確認する)
3人はそれぞれ赤・青・黄色の礼服に身を包み、礼服と同じ色をしたシルクハットとアイマスクを付けた怪しい人物だった。赤・青の礼服を着た人物は男性で黄色の礼服を着た人物は女性のようだ。
青い礼服の男「…まさか"コレクション"とは無関係の仕事がくるとはな。」
黄色い礼服の女「"天才物理学者クン"が出てるみたいだし、正直あたし達の出番ないんじゃない?」
赤い礼服の男「かもしんねぇけど、とりあえず様子見だ。」
謎の3人組は静観する構えを見せる。
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/13 (Wed) 19:26:25
桐生戦兎:マシンビルダー搭乗中「…!」(銃型武装を取り出して射撃)
戦兎は銃型武装で近くのドラム缶を射ちそれを爆発させる。それに驚いた龍我はバイクから脱落し転倒、追走劇は終わった。
万丈龍我「誰だてめえ!?」
桐生戦兎「殺人犯のYouを捕獲しに来たんだよ。」
万丈龍我「俺は誰も殺してねえ!」
桐生戦兎「脱獄するような奴が何を言っても説得力ないんだよな。」
万丈龍我「別に逃げたくて逃げた訳じゃねえ!」
桐生戦兎「だったら、さっさと刑務所に戻ればいいだろ?」
万丈龍我「ダメだ!戻ればまた奴らに捕まる・・・。」
桐生戦兎「奴ら?」
万丈龍我「どうせ言っても信じねえだろ!」
ついに龍我は戦兎に殴り掛かる。戦兎はこれに対応し龍我とそれなりに渡り合う。が、龍我の鋭いパンチが腹に直撃する。
桐生戦兎「やるじゃねえか、元格闘家。けど・・・ここからの俺は、ちと違う。」
カシャ、カシャ、カシャ(フルボトルを振る音)
戦兎はラビットフルボトルを手にしそれを振る。するとその瞬間、戦兎は目に見えない速度で龍我に接近したかと思うとするどい回し蹴りを放ち彼を吹き飛ばした。
万丈龍我「その強さ。てめえも・・・"ガスマスク"の連中に何かされたのか?それとも、奴らとグルか?」
桐生戦兎「ガスマスク?」
万丈龍我「とぼけんじゃねえ!俺を"人体実験"のモルモットにしただろうが!」
桐生戦兎「ガスマスクに、人体実験・・・?どういう事だ?」
万丈龍我「どうもこうもねえよ!ムショでスキンヘッドの看守が後ろから近づいてきて・・・。」
龍我は、先程自身が遭遇したおぞましい出来事を思い返す。朝、刑務所内で作業に従事していた彼はスキンヘッドの看守に背後から睡眠薬を打ち込まれ気絶してしまう。そして目が覚めた時…
万丈龍我:回想「……。…!!?」
ガスマスクの集団:回想「…………。」(無言で龍我を観察している)
龍我が最初に見たのはガスマスクをした無機質な集団だった。そしてすぐに気づいた、自分は正体不明の液体に満たされたケースに入れられていることを。
万丈龍我:回想「・・・!!?離せ!!」
龍我は抵抗するがガスマスクたちはそんな彼を押さえつけ拘束し、そして彼の口にマスクを装着する。やがてケースは閉じられ密閉状態になり実験が開始される。
万丈龍我:回想「…!!……!!!」(ケースの中で暴れる)
彼の抵抗も意味もなさないまま実験は継続される。その中で彼はさらに信じられない光景を目にした。
男1「おい、何やってんだ!」
男2「助けてくれ!」
なんとこの後の実験のモルモットになる予定で拘束されている人間たちの列を目撃してしまったのだ。彼らは口々に悲痛な叫びをあげている。……やがて龍我の実験が終了しケースが開けられる。
万丈龍我:回想「…っっ!!」(勢いよくケースから飛び出す)
その直後、龍我はケースから飛び出しガスマスクたちを蹴散らす。そしてただガムシャラに逃げ出し……そして現在に至るのだ。
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/16 (Sat) 19:18:52
桐生戦兎「今の話、本当か!?なら、コウモリ男がいたはずだ。コウモリのデザインがある黒ずくめの男だ!」
万丈龍我「知らねえよ!」
ズガァァーーーン!!!(爆発音)
その時、車を吹き飛ばしながら戦兎と龍我の前に現れる怪人が一体出現した。
ストロングスマッシュ「NNNnnn……。」
怪人の正体はいかにもパワータイプなスマッシュ…「ストロングスマッシュ」だ!
ストロングスマッシュ「N˝N˝N˝N˝N˝n˝n˝n˝!!!」(突進してくる)
桐生戦兎「…っっ!!!(突進を受け吹き飛ばされる)
万丈龍我「何だ?この化け物・・・!」
桐生戦兎「…っ、スマッシュだ。」
万丈龍我「スマッシュ・・・?」
桐生戦兎「人間が、姿を変えて凶暴化した怪人だ!倒すまで、何を言っても通じない!」
万丈龍我「…っ!」(スマッシュに向かっていく)
なんと龍我は生身でスマッシュに挑みだす!龍我は戦兎を打ちのめした拳をスマッシュに打ち込む。…だがそれはスマッシュには通用せず、何の意味もなさなかった。
ストロングスマッシュ「N˝n˝!(龍我を捕獲する)
スマッシュは龍我を捕まえスカイウォール壁際まで連れていく。それでも龍我を抵抗しスマッシュの拘束をなんとか振りほどく。
万丈龍我「うらぁぁーーー!!」(再びスマッシュに挑む)
龍我は再びスマッシュを殴りつけるが、結果は先ほどと変わらない。
ストロングスマッシュ「M˝M˝M˝m˝m˝!!」(龍我を殴る)
万丈龍我「ヴッッ!!!」(スマッシュの拳が直撃する)
スマッシュの強い一撃を喰らった龍我はついにひれ伏せられてしまう。しかし彼の瞳に諦めの感情はない。
桐生戦兎「生身でスマッシュに立ち向かうなんて、根性あるじゃねえか。後は任せろ。」
そこに戦兎が現れスマッシュの前に立ちふさがった。彼はハンドルのついた謎の道具「ビルドドライバー」を下腹部に装着する。
桐生戦兎「さあ、実験を始めようか。」(2本のフルボトルを取り出して振り出す)
戦兎は2本のフルボトルをよく振り、それをビルドドライバーに装填する。
<ラビット!、タンク!…ベストマッチ!>
さらにビルドドライバーのハンドルをよく回す。するとフルボトルのエネルギーが流出しやがてそれは赤と青の二つの鎧のパーツへと形を成していく。
<Are you ready?>
桐生戦兎「変身!」
赤と青の二つの鎧は戦兎と一体化し彼を戦士へと変身させた!
ビルドドライバー<鋼のムーンサルト!ラビットタンク!>
戦兎が変身した戦士。これこそ東都の人々をスマッシュから守っているヒーローにして彼のもう一つの姿「仮面ライダービルド」である!
万丈龍我「何なんだ・・・?」
黄色の礼服の女:どこかから隠れて見ている「おぉ~…。」
青い礼服の男:どこかから隠れて見ている「…フン。」
赤い礼服の男:どこかから隠れて見ている「…っ。」(ビルドを見てニヤリと笑う)
仮面ライダービルド「勝利の法則は決まった。」
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/22 (Fri) 19:08:13
ビルドはまるでウサギのような跳躍力をもってスマッシュに接近したかと思うとまるで戦車のごとく重く硬い一撃を見舞う。
ストロングスマッシュ「U"u"!?」(攻撃が当たりダメージを受ける)
ビルドはさらにドリル型武装「ドリルクラッシャー」を取り出し、それを手にスマッシュに攻撃を与える。そしてある程度攻撃した後、ビルドはハリネズミフルボトルを取り出してそれをよく振る。
仮面ライダービルド「よっと。」(ラビットとハリネズミのフルボトルを交換)
<ハリネズミ!Are you ready?>
仮面ライダービルド「ビルドアップ!」
フルボトルを交換したせいか、ビルドのラビット部分が変化。白色でハリネズミを模った刺々しいデザインのものになる。
仮面ライダービルド「ふっ、はっ!」(ハリネズミの部分で攻撃)
ストロングスマッシュ「MU"u"u"、N"U"U"!!」(ビルドの攻撃を防御して反撃)
ビルドとスマッシュは”やられてはやりかえす”のような戦い方をとっている。そしてそれを見つめる龍我。……その龍我の前に
???「チャカ!チャカーー!!」
万丈龍我「!?」
突然龍我の目の前に謎の鳴き声(?)を発する謎の集団が出現した。人間でもましてやガーディアンでもないそれらは龍我を包囲する。
万丈龍我「今度は何だよ!?」
謎の集団「テポ!テポーーー!!」
仮面ライダービルド「あれは・・・!?」
龍我を襲う謎の集団。それは異世界からやってきた犯罪者集団"ギャングラー"の戦闘員「ポーダマン」である。
ポーダマン「チャカーー!!」(龍我に襲いかかる)
万丈龍我「っ!!」(応戦する)
龍我はポーダマンの集団と戦う。だが数が多い上に銃器まで所持しているポーダマンたちに龍我は不利になっていく。
ポーダマン「チャカ!チャカ!!」(集団で龍我を拘束する)
万丈龍我「放せ!放せよ!!オイ!!」
ポーダマン「テポ!!」(龍我の顔面を殴る)
顔面を殴られた龍我は気絶してしまう。それを確認したポーダマンは龍我を連れ去ろうとする。
仮面ライダービルド「待て!」
ストロングスマッシュ「N˝N˝N˝˝n˝n˝!!!」(ビルドを妨害する)
ビルドは龍我を助けようと動くがそこをスマッシュが立ちはだかってしまい前に進めない。このままでは龍我は連れ去られてしまう。
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/22 (Fri) 19:18:57
<バン!!バン!!>(銃撃音)
突然銃声が鳴ったかと思うと、3体ほどのポーダマンが倒される。すると、今まで戦兎…ビルドの様子を見ていた礼服の3人組が姿を現した。
ポーダマン「!!?」
仮面ライダービルド「誰だ?」
赤い礼服の男「世間を騒がす快盗さ。」
仮面ライダービルド「快盗?」
青い礼服の男「人助けは専門外だが・・・。」
黄色の礼服の女「今回はあたし達が特別に・・・。」
赤い礼服の男「アイツを助けてやるよ。」
そう言って、3人は不思議な白い銃を片手にポーダマン達に突っ込んでいく。どうやら龍我を助けてくれるらしく、3人はポーダマン達を次々と倒し始める。
ポーダマン「チャカァァーー!!」(礼服3人組に向けて一斉射撃)
ポーダマン達は3人に向けて銃を乱射する。銃撃の激しさに煙幕が立ち込め3人の姿が見えなくなる。ポーダマンたちは3人を倒したと確信した様子を見せる。
<バン!バン!!バン!!!>(銃撃音)
だが煙幕から銃弾が飛び出し3体のポーダマンが倒される。やがて煙が晴れると…礼服の3人の代わりに赤・青・黄色の仮面ライダーとは違う3人の戦士が現れた。
ポーダマン「!!?」
仮面ライダービルド「あれは・・・!」
赤い戦士「…ルパンレッド。」
青い戦士「…ルパンブルー。」
黄色の戦士「…ルパンイエロー。」
「快盗戦隊、ルパンレンジャー!」
「快盗戦隊ルパンレンジャー」。彼らはギャングラーによって奪われたある宝物を奪回するために活動している謎の戦士たちである!
ルパンレッド「予告する。あんたのお宝、いただくぜ!」
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/22 (Fri) 19:36:26
ルパンレンジャーの3人はポーダマンと戦闘を開始する。生身の時と違って動きの良さ・速さ、そして華麗さが上がっており集団のポーダマンたちを圧倒する強さを見せる。
……そしてルパンレッドは龍我を捕獲していたポーダマンたちを倒し彼を奪い取る。
ルパンレッド「おい、起きろ。」(龍我の頬を軽くたたく)
万丈龍我「ん……。」
気絶していた龍我が目を覚ました。
万丈龍我「うお!?何だテメーは!」
ルパンレッド「落ち着けって、危害は与えないから。」
万丈龍我「だったら早く降ろせよ!」(実はルパンレッドに抱えられている)
ルパンイエロー「ん?……あーー!ブルー!レッド!あれ!!」
ルパンイエローが何かを見つけたらしく何かを指さす。そこには敵わないとみて逃げるポーダマンの集団がいた。…しかもその中の一人はアタッシュケースらしき物を持っている。
ルパンブルー「あれは・・・!」
ルパンレッド「脱獄犯のお守りで終わらなくて済みそうだ。」
ルパンレッドはビルドに視線を移す。ビルドはラビットタンクフォームに戻ってスマッシュにトドメを刺そうとしているところだった。
仮面ライダービルド「これでフィニッシュだ。」
ルパンレッド「仮面ライダー、受け取れ!」(龍我をビルドに投げ渡す)
仮面ライダービルド「へ?うお!?」(龍我の下敷きになる)
ルパンレッド「んじゃ、後はよろしく。アデュー!」
言ってレッドはブルーそしてイエローと共に逃げたポーダマンを追う。そんな中、彼は小声で呟く。
ルパンレッド:小声「あとは任せたぜ……セント。」
ルパンレッドは仮面ライダービルドこと戦兎の名前を呟く。どうやらビルドの正体を知っているようだが、彼は何者なのだろうか?
仮面ライダービルド「んん、邪魔。」(龍我をどかす)
龍我をどかしたビルドは立ち上がりビルドドライバーのハンドルを回す。
<Ready GO!ボルテックフィニッシュ!イエーイ!!>
ストロングスマッシュ「Gaaaa----!!!!」(ライダーキックが直撃し倒される)
万丈龍我「すげぇ・・・。」
ビルドは倒されたスマッシュに向けて空のボトルを向ける。するとスマッシュの成分がボトルに吸収され、そして素体と思われる人間の男性に戻る。
仮面ライダービルド「よし。」
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/24 (Sun) 13:59:26
万丈龍我「・・・!」
龍我はストロングスマッシュの素体となった男を見て驚いた。人体実験をされていた時に見たあの拘束されていた人物たちの1人だったからだ。龍我は男に近づき問いかける。
万丈龍我「あんた、ガスマスクの奴らの所にいたよな?」
素体だった男「何の話だよ…?」
仮面ライダービルド「………。」
ビルド…戦兎はそのやりとりを見て思い返す。一年前…雨の降りしきる路地裏で…謎の人体実験を受けた後に放置され、そして記憶を失い呆然としていた。
桐生戦兎:回想「ここは・・・?俺は・・・誰だ・・・?」
その戦兎を見つけた人物が2人いた。一人は石動惣一。
石動惣一:回想「……!」(傘をさし、驚いた表情をしている)
そしてもう一人は夜野魁利。
夜野魁利:回想「んだよ、これ……。」(フードを被り、状況に困惑している)
仮面ライダービルド「………。」
素体だった男「ここ、どこなんだよ・・・?」
万丈龍我「とぼけんじゃねえ!・・・本当なんだ。俺もこいつも、体に何かされたんだ。信じてくれ!」
仮面ライダービルド「お前の話が本当なら・・・あれは、スマッシュの人体実験・・・?」
…するとそこに、サイレンを鳴らしながらガーディアンの大部隊が現れた。
素体だった男「・・・!?」(逃げ出す)
氷室幻徳「君が仮面ライダーか。噂は聞いているよ。殺人犯の万丈龍我をこちらに引き渡してもらおうか。」
万丈龍我「俺は殺しなんかやってねえ!」
…さらにそこに別の方角からサイレンを鳴らしながら一台のパトカーがやってくる。車体には"GSPO"の文字が書かれている。パトカーが停車すると3人の刑事らしき人物が銃を構えて出てきた。
国際警察 朝加圭一郎「動くな!国際警察だ!」(拳銃と警察手帳を構えて出てくる)
国際警察 陽川咲也「国際警察の権限において!」(拳銃を構えて出てくる)
国際警察 明神つかさ「脱走犯・万丈龍我!貴様を拘束する!」(拳銃を構えて出てくる)
国際警察…正式名称:国際特別警察機構<Global Special Police Organization>。世界中に支部を持つ超法規的活動が容認された警察組織である。
どうやら龍我脱獄の報は東都政府だけでなく国際警察にも伝わっていたようだ。
万丈龍我「だから…俺は殺しなんかやってないって言ってるだろうが!!」
龍我はついに抑え込んでいた気持ちが爆発した。
万丈龍我「俺はどうしようもねえバカでクズだけど、そんな事は絶対にしねえ・・・。」
仮面ライダービルド「……。」
万丈龍我「どうして・・・どうして誰も信じちゃくんねえんだよ?」
龍我はついに泣き崩れてしまう。だがそんなことは関係ないと言わんばかりにガーディアン部隊と国際警察の3人は距離を詰めていく。
仮面ライダービルド「………。」
その様子を見て思うところがあるのか葛藤するビルドもとい戦兎。
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/24 (Sun) 14:07:28
やがて……
仮面ライダービルド「ああ・・・最悪だ。今日という日を俺はきっと後悔する。」(ビルドフォンにフルボトルをセットする)
<ビルドチェンジ!>
仮面ライダービルド「乗れ。」
なんとビルドはマシンビルダーにまたがると龍我に乗るよう促した!
仮面ライダービルド「・・・乗れよ!」
万丈龍我「!!」
朝加圭一郎「待て!!」
龍我はビルダーに乗り込む。ビルドはそれを確認し急いで走らせる。途中ガーディアンにつかみかかられるがなんとか蹴落とし急いで逃走する。
朝加圭一郎「逃がすか!追うぞ!」
陽川咲也「はい!」
明神つかさ「分かった。」
氷室幻徳「奴らを捕まえろ。生死は問わない。逃がすな!」
国際警察のパトカーが、幻徳の命令を受けたガーディアン部隊がビルドを追跡しはじめた!
内海成彰「首相補佐官、奴らを殺せば・・・」
氷室幻徳「構わない!これで壊れる玩具なら必要ない。」
ビルドたちは国際警察のパトカーとガーディアンの追跡部隊と激しい追撃戦を繰り広げる。……やがて紆余曲折を得てガーディアン部隊を全滅させたが、パトカーはまだ健在だった。
万丈龍我:マシンビルダー「おい!まだ来るぞ!」
朝加圭一郎:パトカー「止まれ仮面ライダー!今すぐ万丈龍我をこちらに引き渡せ!さもなくば、脱走のほう助でお前も逮捕する!!」
仮面ライダービルド「・・・っ。」(ドリルクラッシャー・ガンモードにハリネズミフルボトルを装填)
<Ready Go!ボルテックブレイク!>
ビルドはパトカー……ではなく地面に向けて射撃する。するとマキビシが散布されその上をパトカーが通り…。
パンッ!パンッ!!パンパンッ!!!(タイヤの破裂音)
朝加圭一郎:パトカー「どうした!?」
陽川咲也:パトカー「タイヤをやられました!」
朝加圭一郎:パトカー「なにぃぃ!?」
圭一郎はパトカーを降りると全てのタイヤが潰され走行不能の状態にされていた。そして彼はだんだん小さくなっていくビルドと龍我の姿を見て悔しい表情を隠せなかった。
朝加圭一郎「おのれ、仮面ライダーめぇ!なぜ万丈龍我を!!」
明神つかさ「やられたな・・・。」
陽川咲也「あぁ~~、帰ったら始末書だあ~~~!」
朝加圭一郎「次こそは必ず捕まえてやる!万丈龍我!そして仮面ライダー!」(拳を握りしめる)
Re: 『 ベストマッチな奴ら』 - ???
2018/06/24 (Sun) 14:16:53
…追手たちを振り切りビルドは変身を解除して戦兎に戻り、安全な場所へとバイクを走らせる。
桐生戦兎:マシンビルダー「ったく、俺まで逃亡者になっちまった・・・。」
万丈龍我:マシンビルダー「何で助けた・・・?」
桐生戦兎:マシンビルダー「俺はお前を信じた。ただそれだけの事だ。本当のバカは自分をバカなんて言わねえんだよ。お前は嘘をつくような奴じゃない。ズボンのチャックは全開だけどな。」
戦兎に指摘された龍我は確認すると、確かにその通りだった。
万丈龍我:マシンビルダー「マジか!いつから!?」
桐生戦兎:マシンビルダー「割りと最初から。」
万丈龍我:マシンビルダー「何で言ってくんねえんだよ!?」
桐生戦兎:マシンビルダー「どのタイミングで言うんだよ。自分で気づけ、バカ。」
万丈龍我:マシンビルダー「バカって何だよ!?今俺にバカじゃねえって言ったばっかじゃねえかよ!」
桐生戦兎:マシンビルダー「やめろ!バカがうつる。」
2人はそんなやり取りをしながら走り去っていく。だがそれを眺めている存在がいた。
コウモリ男「………。」(戦兎と龍我を遠くから見ている)
…さらにこのコウモリ男以外にも2人を見つめる存在がいた。どこかの屋敷の大広間、そこには人間とは思えない容姿をした3人の怪人がおり宙に投影されている2人の映像を見ている。
寡黙な大柄の怪人「……。」
妖艶な女性怪人「…フフ。」
首領風の怪人「…フン。」
やがてコウモリ男と首領風の怪人は呟く。
コウモリ男/首領風の怪人「戦争の始まりだ。」
-終-